新着情報|横浜市の行政書士織田国際法務事務所

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  • 2021.02.11

    Q&A#4

    Q4.Agreement(合意)と契約(Contract) について解説して下さい。 

    A4. まずAgreement とContract の違いについてご説明します。我が国では相対する二人以上の当事者が合意することによって、権利義務の関係をつくりだす法律行為を契約ということになっています。一定の様式・手続きを踏むことを必須と定めためた例外(例えば婚姻) はあるにせよ、合意(agreement)と契約 (contract) は同義と考えてよいでしょう。殆どの場合、様式を問いません。 口約束でも契約は成立します。
    しかし英米法の下では、Contractは Agreement のうち、法による強制が可能 (enforceable by law) で約因 (consideration)があり、且つ書面化されたものを指します。約因とはその合意を履行することによって、当事者相互に見返りがあることで、例えば、父親が息子に、「大学入試に受かったら自動車を買ってやる」と約束しても、それは一方的な父親から息子へ利益供与なので英米法ではContract と成り得えません。
    尚、書類の名称は契約の効果に影響を及ぼしません。タイトルはAgreementでも実質はContractであるという事例は枚挙に暇がありません。
    2021.02.11

    Q&A#3

    Q3.英文契約書が難解なのは何故ですか?

    A3. その理由の第一は、法律用語自体が難しいことです。日本でも法学部出身者以外の方に「物権」だ、「債権」 だといっても、おそらくお分かりにならないでしょう。同様に、アメリカ人でも、「Agreement」と「Contract」の違いを理 解している人は、そう多くはないと思います。
    次に述べなくてはならないのは、法律英語の難しさです。それは各文章に構文が輻輳して長文が作られており、ストーリーの本筋と枝葉を見分けるために多少の習熟が必要なこと、ラテン語の多用と日本語に訳せない単語の存在です。
    しばしば使用されるラテン語の単語には以下のようなものがあります。
    pro rata (比例配分して)、bona fide(善意)、de facto (事実上の)、proviso (但し書き)、vice versa (逆も同様)、in lieu of (の代わりに)、per diem (1日当たり)、ad hoc (特別に)、proforma (仮の)、status quo (今まで通り)等々です。この中には皆様にお馴染みの単語もあると思います。

    日本語に訳せない言葉の代表的のものは、しばしば標準的な契約書の1ページ目に出てくる「in consideration of the premises and covenants herein contained……」の中の「consideration」です。英和辞典には「考慮」と書いてありますが、法律英語では、これは「約因」という、英米法の契約理念の根幹をなす意味を持ちます。ところが、この言葉は日本語の英和辞典には載っていません。普通の日本語で、「見返り」と訳すと意味がつながります。
    また、「instrument」は器具ではなく、証券とか証書のことです。契約書の前文に出てくる「WITHNESSETH 」は動詞「witness」の三人称単数型の古語です。ほかにもよく使用される古風な言葉として、WHEREAS (as と同じ意味で契約書前文の各文章の冒頭に使用されます。)、IN WITNESS WHEREOF (この証として) 等があります。

    また、同じ意味の表現を2回反復する冗長さも面倒です。(例えば、This agreement made and entered by and between A and B……という具合です。)

    ラテン語の多用と同義語の反復は、11世紀のイングランドに於けるノルマン・コンクエスト(侵略王ウィリアム;フランス名 Guillaume)に由来すると言われています。もともとのイングランド国民であるサクソン人の上に、フランス語を母国語とする王朝が支配者として君臨したため、法律英語は2つのルーツの異なる人々が相互に誤解なく理解しあえるように工夫された結果だそうです。因みに英国の今の王朝の祖は侵略王ウィリアムが即位したウィリアム1世で、この方は英語が話せなかった英国王だったといわれています。(詳しくは歴史家にお聞き下さい。)

    他にも法律英語には、アメリカで一般の人から「legal jargon」と皮肉られる特殊な言葉や長文の言い回しが随所に出てきます。このように英文契約書作成にはある程度の専門知識と経験が必要で、未経験の方が作成することにはリスクが伴います。このように、英文契約書は確かに難しく、判読やドラフティングにはある程度の経験が必要だと思いますので、面倒なことは専門職におまかせください。
    2021.02.11

    Q&A#2

    Q2. 英文契約書作成で一番大事なことは何ですか?

    A2. そのビジネスを実行している途中で、もめ事が起こってしまったとき、いかに 自分の会社に有利になるような問題 解決のプロセスを、契約書の中に織り込んでおくことです。 言い換えれば 可能な限り自社の権利を大きく、義務を小さくして、ビジネスリスクを許容範囲内にコントロール することです。
    2021.02.11

    Q&A#1

    Q1. 英文契約書の概念は?

    A1. 国際ビジネス用に、事実上の国際標準である英語で、英米様式で作成される契約書です。 相手が英語圏の国の人(企業)でなくとも殆どの場合使えます。
    2021.02.10

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    英文契約書のQ&A 質問形式の12個の回答をこのブログに掲載し、ホームページ上の質問をクリックすると、答えが見られるように改良しました。 

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